お仕事では報連相や情報が共有できているとチームの生産性が上がります。
では、言いづらいミスはどうすれば報告してくれるのでしょうか?
お仕事で「どうして話してくれないの?」と思ったら…
人間は安全・安心の欲求に飢えていることを理解する
人間は生物本能的に
安心安全を求めています。
現代では、大昔に比べて狩猟など
直接的に命の危機にさらされる機会は
少なくなりました。
でも、心理的には?
上司に報告するたびに
「根拠が甘い。だからお前はダメなんだ。」
と精神的に責められるとか
同僚から影で嫌がらせをされていたら、
心理的な安全性は保たれないですよね。
「パワハラ」などの問題は残念ながら、
未だに後を絶ちません。
現代も仕事をする上で、
まだまだ安心安全の欲求は
満たされていないのです。
何か言うたびに揚げ足をとられたり、
人格を否定されると
誰でも発言することが怖くなり、
動けなくなります。
ですので、そうした
「脅威を与えない」存在というのは、
それだけで貴重な存在なのです。
まずは、一緒に働く人、自分に関わる人の
安心安全を「かける言葉」と「聞く態度」で
約束しましょう。
相手を尊重する「聞く態度」
そして相手の意見に質問し、
より良い解決策を探していく姿勢を、
忘れないよう心がけたいですね。
聞き上手は、信頼構築の一番の近道
お相手の話をしっかりと聞き、
反応を示すことで、相手に安心感を与え、 信頼関係を築くことができます。
部下が「報告をしてよろしいでしょうか?」と言った時に、
忙しいからと言って
PC画面を見てキーボードを叩きながら
「続けて」と言ったら
「この人はちゃんと聞いてくれるのだろうか」
と部下は不安になりますよね。
忙しい時でも、一瞬手を止めて、
顔とへそはお相手の方に向ける
配慮をしたいものです。
もし、話しかけられた時に、
時間がないのなら
「5分以内ならいいけど、
それ以上かかりそうなら
14時以降にしてくれる?」など
先に希望を伝えるのも手です。
また、人からの意見・提案に対して
鋭い相槌ばかりをする人は敬遠されます。
人間は無意識のうちに
「正しいコミュニケーション」
よりも
「安全なコミュニケーション」を
求めているからです。
例えば、あなたが
部下に頼んだ仕事が
約束の日までに終わっていないとします。
「今日の15時までに
会議の資料終わらせてって
言ったよね?どうしてできてないの?
終わらないなら報連相してって
いつも言っているでしょ!」
と苛立ちながら聞くとしましょう。
これは、ビジネスの文脈として
正しい質問ですが、部下にとって
答えにくい聴き方です。
部下はもっと上役から
緊急の仕事を頼まれていた
かもしれませんし、
あるいは、やり方がわからず
時間が予想以上にかかったの
かもしれません。
背景を知らずにいきなり
問い詰めると
相手も萎縮してしまい、
話が進まなくなる可能性があります。
何より、部下が怒られることを恐れて
大切な情報を隠蔽するようになる
恐れがあります。
では、都合の悪いことも
部下に話してもらうには
どうすればいいのでしょうか?
ここでご紹介したいのが
「プリフレーム」という質問方法です。
人間は自分に決定権がないと
どんどん意欲がなくなります。
勉強も親に叱られるから
仕方なく「やらされている」状態と
自分が主体的に興味を持ち
「楽しく学んでいる」状態では
理解力や知識の定着が違います。
誰でも、自分で選んで決めたことは
安心して
言葉を受け入れて
答えを探すことができます。
プリフレームとは前もって
(フレーム)視点を与えて
肯定的なものに変えると
言うことです。
このフレームとは、
人間が個々に持っている
色眼鏡のことです。
例えば、「上司から仕事の進捗をきかれる」
と言う言葉に対して、
嫌な思いがしたり、冷や汗が出る人と
いう人というのは、
過去に上司から、一方的に
問い詰められた思い出のある人でしょう。
反対に上司が、「状況を聞いてくれて
解決策や改善策を一緒に考えてくれる」
と言った経験がある人は、
躊躇なく、隠さずに
現状報告ができるようになります。
質問で相手に決定権を渡そう
では話を戻して、あなたが部下に頼んだ仕事が 約束の日までに終わっていないとします。
(背景を確認しない鋭い質問の例)
「今日の15時までに会議の資料終わらせてって
言ったよね?どうしてできてないの?報連相してと言ったでしょ!」という
質問の仕方を変えてみましょう。
⇩
プリフレーム(相手が受け取りやすい)質問の例
あなた)「君は丁寧に会議の資料を
仕上げてくれるから、
お願いしたんだ。いつもありがとう。
この間依頼した資料は
どこまで進んでいるかな?」
部下)「すいません、今日の15時までに
終わらせるお約束でしたが、
午前中緊急のクレーム対応が
ありました。
またら他部署とのプロジェクトにも
問題が見つかり、今まで緊急会議で
招集されていたんです。」
あなた)「それは大変だったね。
資料はあとどれくらいで
終わりそうかな?
今日中が無理そうなら
それも教えてもらえる?」
部下)「あと1時間いただけると
ありがたいです。」
あなた)「わかった、ありがとう。」
プリフレームは会話のやり取りの中で、
適切で肯定的な先入観を
話し手に持ってもらうことを
目的としています。
伝えたいことを伝える前に、
相手が話しやすい状況や
「自分の言葉を受け入れやすい
心理状態を作る」ということですね。
このプリフレームは
相手の警戒を解くためにするもの
ですから、
和やかな笑顔、
優しい声でしてくださいね。
話しやすい人がしていること
さらに、今日から使える
テクニックを
もう一つお伝えしましょう。
私がアナウンサーとして
テレビ局で働いていた頃、
場を盛り上げるのが上手な
ディレクターがいました。
その方の特徴は、
なんと言っても
ボディランゲージです。
中継番組の構想を会議で話す時も、
一人三役くらいやりながら
身振り手振りでイメージを伝えてくれるのです。
もちろん、声色も「農家のおじさん」とか
「商店街の蕎麦屋のおかみさん」など
その番組でゲストに呼びたい方に
合わせて、話していました。
「ここが笑いどころだ!」と
お話されていて、
果たして本当にそれがウケるどうかは
永遠の謎ですが、
打ち合わせだけで笑いが溢れました。
本人がアイデアを
「楽しそうに伝える」のも
大切なことです。
話をする時に、身振り手振りを
使って話す人は、
その場を楽しんでいる印象が
あります。
また、場の空気を盛り上げようと
して下さるのが伝わるので、
他の人間も発言をしやすくなります。
他の方の意見も受け入れる、
配慮して共感を示すことも
安心安全な関係には必要です。
会議で一番最初に発言をしたり、
アイデアを出すのは勇気が入ります。
出された提案の不足分は
目立ちやすいですが、
そこを指摘するよりも
口火を切って発言した人の勇気を
受け止めるということも、
安心感には欠かせません。
今日お伝えした「プリフレーム」や
「ボディランゲージ」を意識することで、
よりチームに活気が生まれて、
お仕事の生産性が上がるといいですね。
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最後までお読み頂きまして、
誠にありがとうございました。